ダイアグラムノーテーション
@/
A/
B/
C/
D/
E/
F
2007.5 Juggling教本を大幅にリニューアルいたしました。
こちらは旧版になりますので、最新版は以下のページを参照してください。
Juggling 教本
ダイアグラムノーテーションC
さまざまな例
さて一通りダイアグラムとはどういうものかが理解できたところで、そのほかのたくさんのジャグリングのパターンをダイアグラムで見てみることにしましょう。目で見て楽しんだ後は、実際にやってみて楽しんでください。(本来ジャグリングノーテーションはそのためにあるのですからね・・・)表記法が実際のジャグリングの感覚といかにマッチしているか(もしくはマッチしていないか)も味わってみるといいですね。尚,技の名称に数字が書いているものがあります。これはすべてサイトスワップノーテーション(SiteswapNotation)と言うものに由来しているものです。なぜこのパターンがこのような数字で表現できるのか。それも合わせて考えながら見ていくといいでしょうね。(そんなに難しい事ではありませんよ)
- W(423)
- ボールが空中にWの字を書くことからこの名前が付けられています。ちなみに423というのはサイトスワップノーテーション(SiteswapNotation)に由来した名称です。このダイアグラムをみて気づくのは3つのボールが独立した軌道を描いていると言う事です。中央のボールは3ボールカスケードと同じリズムで右手と左手を往復しており、残り2つのボールは右手、左手で独立して上下運動を繰り返しています。

- ボックス(Box)
- Wによく似ていますが、今度は中央のボールが両手の間をすばやく“受け渡し”されています。両手が同時にボールを投げる(受け取る)パターンである事も注目です。ボールはU字型の軌道を3つのパートに分かれて独立して動いています。シーソーという別名もあります。

- 3ボールシャワー(3ballShower)
- 前の項で2ボールシャワーの例を見ましたが、それを拡張するとこうなります。いわゆる日本の“お手玉”です。全てのボールが同じ動きをしています。一方の手は常に一方の手にボールを受け渡しているところに注目しましょう。4ボールシャワーの図も同じように拡張していけば書けますので是非書いてみましょう。

- 531
- これもサイトスワップノーテーションに由来した名称です。(詳しくは後ほど説明します。)このパターンの面白いのは、3種類の異なった投げ方が織り交ぜられているところです。それがうまく交じり合っている様子が見事です。ただ実際にやるのは結構難しい技です。

- 441
- これは見た目にも面白いパターンですが、実際やってみても非常に面白いものです。是非やってみて下さい。全てのボールが混じり合いながら同じ動きをしています。

- 53
- これは4ボールのパターンです。感覚的には片方の手では3ボールカスケードをしてもう片方の手で5ボールカスケードをしている事になるのでしょうか。(だから5と3の間を取って4つのボールのパターンと言うわけです。)

- 534
- 4つのボールで3種類の異なる投げ方を織り交ぜていると言うものです。実際やるのは大変ですが、こういうパターンは見てるだけでも飽きません。幾何学的な美しさがあると思いませんか。
ダイアグラムを使ってジャグリングパターンだけでなくちょっとしたトリックを表現する事も可能です。
- これは3ボールカスケードから一時的に2イン1ハンドのパターンを行って再び3ボールカスケードに戻るというものです。

- これは4ボールファウンテンからのトリック。パターンの途中で高くボールを投げ上げその間に3回3ボールカスケードをして、再び4ボールファウンテンに戻ります。うまく成功させるのはなかなか大変です。これを応用すれば高くボールを投げ上げて4回、5回と3ボールカスケードを続けるトリックも考えられます。

- これは少し変わっていますが通常の4ボールファウンテンからシンクロナイズドファウンテンに移行するトリックです。右手(左手)から1度だけ高めにボールを投げる事で、全くリズムを壊さずに自然に移行する事ができます。

ここにあげた例はもちろんほんの一部分です。その他の面白いパターンはダイアグラムギャラリーにまとめて載せていこうと思っています。
ボールのトレース
パターンを練習していて、パターンの中の1個のボールがどのような動きをしているのか知りたい事はよくあります。1個のボールの動きを観察する事をボールのトレイス(trace)ということにしましょう。ボールのトレイスは特に新しいジャグリングパターンを練習するときには大変重宝します。ボールの数を減らして1個や、2個のボールを使って練習し、最後に全体を組み立てていくという練習法に利用できるからです。(このような練習法をボトムアップといいます)しかし人間の目は動いているものを追いかける事は案外苦手なもので、パターンを見るだけで1個のボールをトレイスすることは意外と難しいものです。
ここでもダイアグラムが力を発揮します。あまり取りざたされる事はないのですがダイアグラムノーテーションはボールのトレイスが非常に容易(ほとんど見ただけでわかる)というすばらしい利点をもっているのです。なぜならダイアグラムの中ではそれぞれのボールが連続する1本の線に対応しているからです。上にあげたパターンのダイアグラム例では分かりやすいようそれぞれのボールを表す線を異なる色で書いてみました。
ボールのトレイスに限らず、ダイアグラムは複雑なパターンをじっくりと(静的に)分析することに力を発揮します。例えばW(423)、531、534というパターンを見て下さい。見た目には大変複雑で、全く異なったパターンですがある共通性を持っていることに気づきます。分かりますか?"黒い線"で書いた部分は全く同じですね。(さらに言えばこれは実はカスケードの1個のボールの動きなのです。)別にそれがわかったからといってパターンが簡単になるわけではないのですが、このようなちょっとした発見をするとうれしい気分になってしまいます。