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クラブパッシング教本 第0章 クラブパッシングの基本

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§2 パッシングの初歩

この節では最も基本的な6クラブパッシングができるようになることを目的とします。
Index
§2-01本のクラブでの練習
§2-13アラウンドの練習
§2-26クラブパッシング
§2-3スロースタートとファーストスタート


§2-01本のクラブでの練習

1本のクラブを持ち、パートナーと向かい合って立ちます。

両者の距離は3mから4mくらいです。背中をくっ付けて立ち、お互いに3歩歩いて振り返ればこのくらいの間隔になるでしょう。パスを投げてみれば自然にやりやすい間隔に近づいてきます。

前の項で説明したクラブのシングルスピンのパスを安定してなげられるようになるまで2人の間で交互にパスしあいましょう。パスは自分の右手から相手の左手に向かって投げます。パスを受ける人は相手のパスが自分の取りやすいところにきているかどうかを常に相手にアドバイスしてあげるようにします。

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§2-13アラウンドの練習

続いて3本のクラブを使った練習です。これからやるパターンは3アラウンドと呼ばれています。

1人が3本のクラブをもち、パートナーと向かい合って立ちます。

これからやることは次のような事です。

1人が3本のクラブをカスケードし、この状態から相手に1本ずつパスを送ります。パートナーは1本ずつクラブを受けとり、3本目のクラブを受け取って3クラブカスケードをスタートさせます。

パスを投げる側と受け取る側の両方の視点で詳しく見ていきましょう。

■1本目のパス

まず1人が3本のクラブをカスケードします。

右手がクラブを投げている動きに注目し、1,2,3で右手のクラブを相手に向かってパスします。クラブをパスする時は右手を体の横を通して大きく振るようにします。パスを受け取る側はこのクラブを左手にキャッチします。

■2本目のパス

続いてクラブを投げるほうは左手のクラブを右手に通常のカスケードと同じように投げます(セルフスロー)。続いて右手が2番目のパスを相手に向かって投げます。この2本目のパスの出し方は勘違いしやすいので注意してください。右手のパスを出してから、左のクラブを右手に渡すのではありません。まず左手のクラブを右手に投げた後に、右手のクラブをパスするのです。右手はクラブをパスしたら、左手から飛んできたクラブをキャッチします。

受け取るほうも注意が必要です。相手から2本目のパスが飛んできたらまず、左手のクラブを自分の右手に向かって通常のカスケードの投げ方で投げます(セルフスロー)。そして空いた左手でパスをキャッチし、その後で左手から飛んできたクラブを右手でキャッチします。あわてて左手のクラブを右手に渡してしまう人が多いですが、左手のクラブは右手にむかって投げなければなりません。

この2本目のクラブの投げる動き、取る動きは非常に重要なので注意深く読んで正しく練習してください。

■3本目のパス

投げるほうは簡単です。もう右手に1本のクラブしかありませんのでこのクラブを相手の左手に向かってパスします。できる限り相手のキャッチしやすい場所にクラブを投げるようにすべての注意を払ってあげましょう。

このパスを受け取るほうは、パスを受けた後3クラブカスケードをスタートさせなければなりません。相手からパスがきたら、まず左手のクラブを右手に向かって通常のカスケードの投げ方で投げます。(これは2本目のパスのときと同じ動きです。)続いて左手でやってくるパスをキャッチします。次に右手から左手に通常のカスケードの投げ方でクラブを投げ、左手から飛んでくるクラブをキャッチします。このあとは3クラブカスケードが続いていきます。

これで3クラブカスケードを2人の人間の間で受け渡した事になります。次は投げる側と受け取る側の役目を交代して同じことをやって見ましょう。 最初のうちは1本パスを出すごとにパターンを止めて動きを確認しながら練習するといいでしょう。慣れてくればパターンを止める必要はなくなります。どんどんパスを出す間隔を短くしていきます。

お互いに右手にきたクラブを常に相手にパスするようにすると、3アラウンドというパターンになります。これはこれだけでも大変面白いパッシングのパターンになります。ただこれをスムーズにできるようになるのはかなり難しい事です。ここでの練習はカスケードからパスを投げること、またはパスを受け取ってカスケードを続けることを覚えるのがメインですので、今の段階ではできなくても気にすることはありません。

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§2-36クラブパッシング

それではいよいよ6クラブパッシングの練習をしてみましょう。

まずは6クラブのパッシングの理屈を見ていくことにしましょう。

両者が向かい合って、右左と同じタイミングでカスケードをします。

ある瞬間、2人が同時に相手に向かってパスをするという決意をします。Aさんは自分の右手から相手の左手に、Bさんも自分の右手から相手の左手に向かって同時にパスを送るのです。このことにより2人は本来自分の右手から受け取るはずのクラブを相手の右手から受け取る事になります。結局パスをした後も何事もなかったかのように2人のカスケードは続いていく事になります。

この様子をコーザルダイアグラムで表現してみました。

コーザルダイアグラム

理屈で言えば自分と相手が同じタイミングでパスを送る限り、パッシングは成功します。しかしそのためには自分と相手の間でいつパスを出すのかについて合意がなければなりません。それにはいろいろな方法があります。(この次の項でカウントについて説明しますが、それは両者の間でいつパスを出すかというルールです。)ここでは1人リーダーを作って、その人がいつパスを出すのかを相手に教えることにしましょう。

2人が同時に右手からカスケードを始めます。右、左、右、左と2人のカスケードのリズムが同じになるようにしましょう。相手のカスケードのリズムに耳を傾けてください。

リーダーは2人のスローが安定し始めたら、右手からクラブを投げるたびに1,2,3と大きな声で数えます。この最後の「3」の声とともにお互い相手に同時にパスを送るのです。

相手からのパスを取って両者は再びカスケードを復元します。

2人のカスケードが安定したら再びリーダーが1,2,3と数えはじめます。

最初からうまくいくひとはなかなかいません。カスケードからパスを投げるのは慣れなければなかなか難しい事で、適切な位置に正確にパスを投げられるようになるのは多くの練習を必要とします。当然相手にとっても同じですから、自分の取りやすい位置にパスが送られてくることはめったにありません。 最初のうちは相手のパスを取る事に意識が集中するあまり自分のパスがどうなっているのか投げた本人には全く分からないものです。ですからパスを受け取る側が相手のパスがどのようになっているかを相手に教えてあげることが大変重要なのです。パスが高すぎる、スピンが多すぎる、だんだんパスが離れていっているなどお互いに相手のパスの悪いところを遠慮なく指摘しあいましょう。それはお互いにとって有益な事です。しかし悪いところを指摘するのは相手に責任を押し付けてしまうことではありません。パッシングがうまくいかないとき、その原因は自分にもあり、それを自分は気づいていない事がほとんどなのです。

初心者のうちは上級者と練習したほうがいいのは、上級者は多少のミスパスもちゃんと取ってくれますし、つねに自分の取りやすいところにパスを投げてくれるからです。相手のパスが安定していれば、自分のパスにも意識を注ぐ余裕が生まれます。

両方ともが初心者の時は4本のクラブで次のような練習をしてみるといいでしょう。1人がクラブを1本持ち、もう1人が3本のクラブでカスケードをします。1本のクラブを持っている人がリーダーとなって数を数えます。合図とともに両者はクラブをパスします。リーダーはクラブを1本しかもっていないので相手にクラブを投げる事にも、取ることにも意識を配る事ができます。相手にできる限り取りやすいパスを出す事に意識を集中しましょう。ある程度うまくなったら役割を交代して練習します。

パッシングがある程度安定してくると次第に全体的な視点が持てるようになります。自分の受け取るクラブや投げるクラブだけでなくパターン全体に目線を置けるようになりましょう。

■カウントの固定

ある程度パッシングが安定してきたらリーダーは一定の周期でパスをおくるように数を数えてみましょう。例えばパスを受け取ったら次の右手からすぐに1,2,3と数えだします。そうすると右手は3回おきに相手に向かってパスを送っていることになります。慣れてくると一定の周期で相手にパスをおくる方がパッシングがやりやすく感じます。これについては次の項のカウントのところで説明する事にしましょう。

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§2-4スロースタートとファーストスタート

パッシングをスタートする方法は実は2つあります。

今の練習では最初に2人が同時にカスケードを始め、ある程度リズムが整ったところでパスを出し始めていました。これはスロースタート(SlowStart)と呼ばれています。これに対して、最初のスローからいきなりパスをはじめることもできます。これはファーストスタート(FastStart)と呼ばれ、上級者の場合ほとんどこのスタート方法を使っています。

右手に2本のクラブを持った状態で最初のスローをいきなり相手に向かって投げます。2人で同時にクラブを振りかぶり、息をそろえて相手に最初のクラブを投げます。聞いた印象ほど難しいものではありません。

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