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クラブパッシング教本 第0章 クラブパッシングの基本

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§3 カウントとルーティーン

全世界共通のパッシングのルール。カウントについて解説しまう。
Index
§3-0カウントとは
§3-1いろいろなカウント
§3-2ルーティーンの練習


§3-0カウントとは

理論的に言えば6クラブパッシングは両者が同時に相手にパスをおくる限り必ずうまくいきます。しかし、よほどの息のあった2人組みか、超能力者ではない限り、何の打ち合わせや合図もなく、相手がいつパスを送ってくるかを予測する事はできません。前の項では1人がいつパスをするかを声を出して伝える方法を紹介しましたが、もっと頭のいい方法はあらかじめ何回おきに相手にパスを出すかを決めておくというものです。それさえ決めておけば一定の周期でパスを相手におくれば、パッシングはスムーズに進んでいくというわけです。

このパスを相手におくる周期の事をカウントと呼んでいます。ここに書くことは全世界で通用するパッシングのルールですので、このルールさえ知っていれば誰とでもパッシングを楽しむ事ができるのです。

■カウントの例(6カウント)

カウントとは何回投げるごとにパスを相手に出すのかというルールです。カウントは右左両方のスローを数えます。例えば6カウントなら6回ごとにパスを出すという意味です。いま右手でパスを出すとすれば

パス-1-2-3-4-5-パス-1-2-3-4-5-パス-1-2-3-4-5-パス-…

と常に右手からパスを送ることになります。右手だけを見れば3回ごとに相手にパスを送っていることに注意して下さい。頭の中で

1-2-3-4-5-パス
1-2-3-4-5-パス

というように数えると分かりやすいでしょう。

これからいろいろなカウントについて見ていきましょう。

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§3-1いろいろなカウント

■偶数のカウント

偶数のカウントは常に同じ手(通常は右手)がパスを担当します。

◇6カウント

すでに上で紹介したものです。初心者のうちはこのリズムで練習する事をお勧めします。パスとパスの間に十分な時間があるのでカスケードを建て直す余裕があります。

◇4カウント(エブリアザー)

4カウントは4回ごとに相手にパスを出します。右手だけを見ると右手は2回ごとにパスを送っています。言い換えれば右手はパスとセルフを交互に繰り返しているともいえるでしょう。このことから英語でこのカウントの事をエブリアザーと呼ぶことがあります。

1-2-3-パス
1-2-3-パス

4カウントは慣れてしまうと人間にとってとても心地よいリズムをもっており、このカウントをパッシングの基本カウントと考える人は多いようです。ですから見知らぬ人とパッシングする時は何も言わなくてもまずこの4カウントでパッシングするというのが暗黙の了解と思って構いません。

初心者はまずこの4カウントが安定してジャグリングできるようになることを目指すといいでしょう。

◇2カウント(シャワー)

2カウントは2回ごとに相手にパスを出します。言い換えれば右手にきたクラブを常に相手にパスするパターンです。これは右手だけでパスをするパターンの中では最も早いもので、当然難しいパターンです。上から見るとクラブが2人の人間の間を循環するように円を描いて回っています。このパターンは別名シャワーと呼ばれています。

1-パス
1-パス

2カウントは常に両者の間をクラブが飛び交っているので大変見栄えします。ですから上級者やプロジャグラーの中にはこのパターンを基本にして手順を組み立てている人もいます。

■奇数カウント

今、6カウント、4カウント、2カウントと偶数カウントだけを紹介してきましたが、これらのパッシングパターンは常に同じ手が相手にパスを送ります。これは右利きの人は常に右でパスができるわけですから、ある意味非常に都合がいいカウントです。しかしジャグリングの対称性という観点で考えた時、ある役割を一方の手だけが負うのは好ましいとはいえません。右左が同等の役目をすることを美しいとするのがジャグリングの1つのポリシーだからです。

奇数カウントでは、このジャグリングのポリシーに則り、右手、左手が同等の役割をします。このカウントをジャグリングするためには右手から相手の左手、左手から相手の右手の2通りのパスを練習しなければいけません。そのわずらわしさもあってか、この奇数カウントを練習する人は大変まれです。しかし両手に同等の役割を負わせるのはジャグリングにとっていいことですし、大変美しい多くのバリエーションが存在するカウントです。上級者は是非このカウントを練習してみてください。

◇5カウント

5回おきに相手にパスを送るパターンです。パスをする手は交互に入れ替わります。 偶数カウントに慣れると非常に奇妙に感じるパターンです。

◇3カウント

奇数カウントの基本パターンといえます。このパターンをジャグリングして気づくのは実はパスされているクラブは常に同じクラブだということです。

◇1カウント(アルティミット)

理論的に最も早いパッシングのカウントです。このことからこのパターンをアルティミット(Ultimate=究極)という呼び方をします。右手左手は常に相手にパスを送ります。このパターンはいかにパスをぶつからないようにするかが重要な課題になります。

それぞれのカウントのさまざまなバリエーションはジャグリングパターンの研究という章でたっぷり取り上げていきます。

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§3-2ルーティーンの練習

さまざまなカウントを勉強したところでこれらのカウントを組み合わせたパッシングの基本ルーティーンを紹介しましょう。これらのルーティーンはパッシングを始めた初級者がまず目標にするのにちょうどいい題材です。

偶数カウントの有名なルーティーンに3-3-10、奇数カウントのそれほど有名でないルーティーンに4-4-8というものがあります。どちらも最初は大きなカウント数から、徐々にカウント数を小さくしてパスする間隔を短くしていきます。

どちらのルーティーンにもスタートとフィニッシュがあります。このようにスタートとフィニッシュを含めてパッシングを練習する事は非常に大きなメリットがあります。大抵パッシングの練習ではどちらかがクラブを落とす事でパターンが終わります。つまり常に失敗によってパターンが終わるわけです。これは精神的にもあまり好ましい事ではありません。しかしフィニッシュ、つまり成功によってパターンを終わる事は練習に1つの区切りや、達成感をもたらします。ショーの中でパッシングをする時は必ず成功によってパターンを終わらなければなりませんので、これは大変重要な事なのです。

■3-3-10

偶数カウントのパッシングルーティーンです。3つの数字はそれぞれ6カウント、4カウント、2カウントのパスの回数を表しています。このパターンはスロースタートで始まります。

  右−左−右−左−パス−
左−右−左−右−左−パス−
左−右−左−右−左−パス−
左−右ー左−パス−
左−右−左−パス−
左−右−左−パス−
左−パス−
左−パス−
左−パス−
左−パス−
左−パス−
左−パス−
左−パス−
左−パス−
左−パス−
左−Finish!!

最後のフィニッシュはクラブを高く投げ上げたキャッチします。 パッシングの上級者は本格的な練習の前に、まずこのルーティーンを通して肩ならしをするようです。

■4-4-8

奇数カウントのパッシングルーティーンです。奇数カウント自体があまり知られていないのでこのルーティーンもそれほど有名ではありません。パスは左右交互に行なわれます。

3つの数字はそれぞれ5カウント、3カウント、1カウントのパスの回数を表しています。このパターンもスロースタートで始まります。

右−左−右−左−パス−
左−右−左−右−パス−
右−左−右−左−パス−
左−右−左−右−パス−
右ー左−パス−
左−右−パス−
右−左−パス−
左−右−パス−
パス−パス−パス−パス−パス−パス−パス−パス−パス−Finish!!
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